声種について

私の声種はリリコ・スピント、アジリタと言います。

ちなみに声の高さは
ソプラノ、という部類です。

声種はリリコ・スピント。

スピントとは
イタリア語で押す、という意味。

力強い声が求められるオペラで
求められる声らしいです。

アジリタとは
細かい音を歌える声、という意味です。
すごい速さで音を歌えるらしいです。

私が自分の声を知るまでには
例えば今なら自分もびっくりの
モーツアルトのオペラのスザンナのアリアとか
いろんな声が軽い人が歌う曲をやりました。

その当時はどんなに練習しても
どんなに勉強しても
自分にしっくりこないばかりか
全く歌えなくて
レッスンの度に泣いていた気がします。

今なら分かるその理由。

声に合っていない曲だから
歌えていなかった、という
すごく簡単な理由。

でもあの頃は誰もそれが分からず
自己嫌悪に陥りまくり
本当に思い出すのも嫌なくらいの
暗い暗い時代を過ごしました。

今も歌えない曲は大量にあるのですが
声に合っている曲の中で歌えない曲、だと
勉強していくと歌えるようになることを知っています。

だからこそ自分の声種を知るというのは
本当に大切なことだと思います。

でも、声種って
分からないことが多い。

特に日本にいると分からない。

リリコ・スピントが歌う曲を
日本ではもっと声の軽い人が
苦しそうに歌っているのを良く聞きます。

テクニックもあって素晴らしいのですが
喉が無理しているのが聞こえるのです。

声に合った曲を歌う。
声に合ったものを探す。

簡単ですが
いろんな人が実はやっていないことです。

イタリアでは
声相応・年相応の曲を歌わないと
お金目当てでうまいしか言わない先生以外からは
白い目で見られるのが普通です。

私も含め
注意していきたいことだと思います。

(おい、まじめなブログってこんな感じ?)